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D2Cビジネス情報
2022.3.8
【いまさら聞けない!】D2Cの基礎情報と強みをご紹介

 

D2Cとは?

D2Cとは「Direct to Consumer」の略称であり、事業者や企業が企画・立案を行った商品を消費者に直接販売するビジネスモデルを指します。
ビジネス用語で企業が消費者と商品の取引を行うことを意味する「B2C」と同じビジネスモデルです。
ブログコンテンツやSNSを通じてユーザーとコミュニケーションを行い、ECサイトを主体としたインターネット販売をメインで行うことを強みとしています。近年では、スマートフォンの普及やインターネットを使った通信販売需要の高まりから、D2C市場が拡大を続けており、さまざまな業界でD2Cの参入を進めている注目度の高いビジネスモデルといえます。
D2Cについてさらに詳しく知りたい方は「【D2Cとは?】D2Cを始めるメリット・デメリットと、「D2C」ビジネスを成功させる方法を紹介」をあわせてご覧ください。

 

D2Cの特徴

D2Cの特徴は2つあります。

  • ・顧客と直接やりとり
  • ・低価格の実現

D2Cは従来の販売方法には無かった強みをもっており、消費者行動の変容に伴うビジネスモデルに最適化された販売方法といえるでしょう。

顧客と直接やり取り

D2Cは顧客と直接やり取りを行う特徴があります。従来の販売方法では、メーカーが企画・立案を行った製品を小売店や卸売業者に向けて納入し、納入された商品を消費者に向けて販売しています。
そのため、メーカーは小売店や卸売業者に向けた商品開発が求められており、利益率の高い製品やキックバックやバックマージンの高い製品を開発するため、消費者が求めている商品とはかけ離れていくケースが後を絶ちません。
一方、D2Cの販売方法では小売店や卸売業者が消費者との間に介入しないため、消費者の消費行動を見て商品の人気を判断できます。
またSNSやコンテンツ記事などの情報発信により、消費者の反応や意見を取り入れやすく、消費者が求めている形で商品開発を行えるため、ユーザーニーズを満たした商品を販売することが可能です。
D2Cの特徴である消費者との関係性が、インターネットの発達と通信販売需要の増加により評価されていると考えられます。

低価格の実現

D2Cの大きな特徴の一つに低価格の実現が挙げられます。
従来の販売方法では、卸売業者や小売店が介入するため、仲介業者を介する際の手数料がかかります。
またメーカーから消費者の手に渡るまでの物流コストが高くなり、結果として本来製造された際の価格より高くなってしまいます。
一方でD2Cでは仲介業者が介入しないため仲介手数料がかかりません。
またメーカーから送られてくる際の物流コストも安く済むため、結果的に商品の価格を抑えやすい特徴があります。
高い商品が必ずしもよい商品とは限らないように、安い商品も悪い商品とは限りません。
消費者の見えないところでさまざまなコストを削減することで、高品質な商品を低価格で販売できるのも、D2Cがもつ特徴の一つといえるでしょう。

 

D2Cの強みをご紹介


D2Cの強みは以下の4つです。

  • ・収益性が高い
  • ・顧客との距離感
  • ・顧客データを蓄積・分析できる
  • ・自由度が高い

D2Cの特徴をしっかりと理解・活用することで、ビジネスモデルとして特有の強みを活かすことができます。
反対にD2Cの特徴を活かせなければ従来の方法と競合してしまい、さまざまな商品が販売されている世の中に埋もれてしまう結果になりかねないため、これからご紹介するD2Cの強み4点をしっかりと把握しておきましょう。

収益性が高い

D2Cは収益性の高さを強みとしています。
D2Cは卸売業者や小売店などの仲介業者を挟まないため、商品にかかる仲介手数料を削減できます。
そのため従来の販売方法で販売されている商品と同じ価格で販売した場合、1つあたりの収益率はD2C製品の方が高いです。
また仲介手数料を製品の品質向上にあてれば、同じ収益率の商品でも従来の販売方法で販売している製品よりも高品質な商品を販売できます。同じ価格で高品質な製品が並んでいれば、消費者に選んでもらえる可能性が高まるため、全体で見た場合の収益性は高くなります。
D2Cの特徴である低価格の実現を活かして、1つあたりの収益性を高めてもよいですし、高品質な製品開発に注力することで全体の収益性を高めてもよいのがD2Cの強みといえるでしょう。

顧客との距離感

D2Cの強みとして、顧客との距離感を最適にできる点も挙げられます。
D2Cは商品の企画・開発を行っているため顧客の意見が反映されやすい特徴があります。
そのため、SNSやイベントを行い消費者とD2C企業の距離感を近づけることで、意見を得られやすい仕組みを作れます。
商品開発を行っているD2Cでは、消費者の意見を反映させやすく、顧客のニーズを満たした商品を世に送り出しやすい強みがあります。
注意点として、顧客の意見を聞きすぎてブランドコンセプトを崩壊させないようにしましょう。
顧客との距離感を大切にし、さまざまな意見を集めることで顧客の望む商品を開発し続けられるのも、D2Cならではの強みといえるでしょう。

顧客データを蓄積・分析できる

顧客データを蓄積・分析できるのもD2Cの強みです。
従来の販売方法では、基本的に商品の購買記録しか残らないため、どんな人にどの商品が注目を集めているか把握しづらいです。
また、来店する顧客の属性や興味を示している商品を細かく見ることが難しく、顧客のニーズを正しく汲み取るのは難しいといえるでしょう。
しかしD2Cの主な販売方法であるECサイトでは、Googleアナリティクスなどのデータ収集機能で顧客のデータを蓄積できます。
顧客の属性・都道府県・おおよその年齢などの個人情報をはじめ、ページの滞在時間・ECサイト間のページ遷移など、どのような方法でECサイトをめぐり、商品を購入しているかを分析することで現状の課題や強みを把握できます。
従来の販売方法とは異なり、インターネット上に保存されたデータを分析することで、効率的な商品販売が行えるほか、顧客が潜在的に望んでいるニーズを汲み取りやすいです。無数に存在するECサイトから自社のサイトに訪れた顧客をしっかりとキャッチするために、顧客データの蓄積・分析できる強みを活用しましょう。

自由度が高い

D2Cの強みに自由度の高さがあります。
従来の販売方法では、メーカー・仲介業者・小売店の関係性で成り立っているため、それぞれが独自のキャンペーンやセールを実施できず、販売の自由度は低いです。またキャンペーンなどを行うには、連絡を行った上でキャンペーンが可能かどうかを判断してから実施するため、販売時期を見越した施策が必要であり適切な時期に適切なキャンペーンを実施する難易度は高いといえるでしょう。
一方でD2Cでは企画・開発を行っているメーカーであり、ほとんどの場合自社の都合でキャンペーンやセールなどを実施できるため、自由な販売方法で商品の訴求が可能です。特にタイムセールやサプライズセールなど、突発的な施策を実施できるのもD2Cの強みです。開発から販売までの仲介が少ないため、自由な販売方法を状況にあわせて選択できるのも、D2Cならではの強みといえるでしょう。

D2C 強み:まとめ


D2Cとは、事業者や企業が企画・開発した商品を消費者に販売するビジネスモデルです。
通信販売需要の高まりや顧客の消費行動の変化により、近年急速に市場拡大を続けています。
D2Cの特徴は2つです。

  • ・顧客と直接やりとり
  • ・低価格の実現

SNSやコンテンツ記事などの情報発信、仲介業者が介入しないことに起因する特徴があります。またD2Cの強みは4つです。

  • ・収益性が高い
  • ・顧客との距離感
  • ・顧客データを蓄積・分析できる
  • ・自由度が高い

D2Cの特徴をしっかりと理解・活用することで、ビジネスモデルとしてD2C特有の強みを活かせるため、しっかりと覚えておきましょう。
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