目次
ECサイト構築方法の種類をご紹介
ECサイトの構築方法は、大きく分けて5つあります。簡単に特徴を紹介します。
- ・モール型
複数の企業が出品して、1つの大きなECサイトとして形成されている、ECサイトを利用する方法
- ・ASP型
プロバイダーが提供しているECサイトシステムを利用する方法
- ・オープンソース型
公開されているECサイトのプログラムを用いて、ECサイトを構築する方法
- ・パッケージ型
公開されていないECサイトのプログラムを用いて、ECサイトを構築する方法
- ・フルスクラッチ型
0の状態からECサイトを構築する方法
ECサイトの構築方法については「【ECサイトの構築方法とは?】ECサイト構築に必要な費用も徹底比較!」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひ併せてご覧ください。
上記のように、ECサイトは5つの構築方法に分かれていますが、どの構築方法を選んでも、販売形態は3つに分かれます。
- ・オムニチャネル型
- ・ショッピングモール型
- ・越境・グローバル型
それぞれ詳しく解説します。
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・オムニチャネル型
オムニチャネル型とは、ECサイトの販売経路を統合する販売方法を行っているECサイトを指します。
スマートフォン・PC・タブレットはもちろん、雑誌・チラシ・POS広告など、ありとあらゆる手段を用いて、一つの販売方法(つまりECサイト)に集める目的があります。
オムニチャネル型の反対に「マルチチャネル」という販売方法があり、チラシや雑誌を見る人には実店舗、インターネットを見る人にはECサイト、SNSを見る人にはアプリなど、ユーザーの特性に合わせて販売経路を複数用意する方法です。
マルチチャネルは、従来の大手販売店が行っている方法であり、ユーザーの要望に合わせた形で販売を行う方法として利用されてきました。
一方でマルチチャネル型とは、近年急速に拡大している販売方法であり、特に新規参入する企業で利用されています。
マルチチャネルのメリットは、在庫管理・ユーザー情報・注文情報など、販売に関わるデータを一元管理できる点です。
事業者側のメリットが大きく、ユーザー側のメリットが少ない販売方法であるため、余ったコストをユーザーに還元できるとよいでしょう。
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・ショッピングモール型
ショッピングモール型とは、楽天市場やAmazonなど、1つのECサイトに様々な店舗が集まった形態のECサイトです。
雑貨・洋服といった日用品から家電や家具といった大型のインテリアまで、商品のジャンルが異なる商品でも、網羅的に閲覧することができます。
ショッピングモール型のメリットとしては、ユーザーが気軽に商品を購入しやすい点です。
さまざまなジャンルの商品を網羅的に確認できるため、インターネットを回遊する手間が省け、シームレスに検索を行うことができます。
また、ショッピングモール型のECサイトを利用する場合は、ショッピングモール型ECサイトの知名度を借りられるため、参入したばかりで固定客が少ない状態でも購入してくれるチャンスが増えます。
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・越境・グローバル型
越境・グローバル型とは、ECサイトを通じて海外に向けた商品展開を行うことです。
ECサイトはインターネット上で販売を行うため、海外の顧客を得られる可能性があり、販売数を伸ばせる可能性が高まります。
現在地球の人口は約79億人だといわれていますが、そのうち日本人の人口は約1億3000万人です。
また、英語を読める・話せる人口は約15億人といわれており、日本の人口の約11倍です。
日本だけで売上を上げることももちろん可能ですが、世界に目を向けた場合と比べてどうしても上限に達しやすくなります。
英語でECサイトを作成するだけで11倍のユーザーに訴求できるため、近年注目されている販売方法です。
ECサイトビジネスモデルの種類をご紹介
ECサイトのビジネスモデルの種類は3種類あります。
- ・BtoCのECサイト
- ・BtoBのECサイト
- ・DtoCのECサイト
それぞれ、詳しい解説をしていきます。
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・BtoCのECサイト
BtoCとは、企業が個人に向けて販売するビジネスモデルです。
近年では、商品を販売する方法だけでなく、ネットショップや動画・音楽配信サイトなどがBtoCとして注目されています。
EC事業におけるBtoCの成長率は凄まじく、飲食やアパレルなど多くの企業がBtoCで販売を行っています。
また、BtoCのビジネスモデルを利用するECサイトでは、消費者と一緒にブランドを構築するマーケティング施策と相性が良く、商品のイメージを向上させて効率的に業績を伸ばしやすいです。
普段の生活で馴染みのある商品を販売する際は、覚えておきましょう。
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・BtoBのECサイト
BtoBのECサイトは、企業が企業に向けて販売するビジネスモデルです。
BtoBのECサイトでは、半導体や管理システムなど商品や業務管理の基幹部分が主な商品とされ、個人に販売するより資本が大きい企業を相手に商品を販売するため、受注単価が大きくなりやすい特徴があります。
また、一度契約を結んでしまえば継続的な取引になりやすく、信用を得ることができれば長期的な利益につながります。
一方で、BtoCと比べて購入に慎重になるケースが多いため、商品そのものの良さより費用対効果や業務削減など、商品を導入したことによる恩恵を説明するとよいでしょう。
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・DtoCのECサイト
DtoCとは、メーカーが個人に向けて販売するビジネスモデルです。本質的には、メーカーも企業であるためBtoCと同じビジネスモデルです。
メーカーにおける従来の販売方法は、総合商社や販売代理店など仲介業者を通して、消費者の元へ届けられる仕組みを採用してきました。
しかし、ECサイトを通すことで仲介業者が介入せず、仲介手数料を支払う必要が無くなるため、採用するメーカーが増えています。
メーカーは直接的な販売をしないため、消費者への認知度が低くなりやすい欠点を補う方法であり、ECサイトを通して販売実績を上げれば認知度の向上につながります。
また、消費者とコミュニケーションが取れるため、改善や訴求がしやすくなり、一つのブランドとして確立させることが可能です。
ASPやモール型のECサイトを利用すれば、初期費用が低く済むことから、多くのメーカーがDtoCを採用しており、近年最も注目されているビジネスモデルといえるでしょう。
まとめ
ECサイトの構築方法は「ASP型」「モール型」「オープンソース型」「パッケージ型」「フルスクラッチ型」の5つです。
その中でも販売形態は3つに分かれており、「オムニチャネル型」「ショッピングモール型」「越境・グローバル型」です。
それぞれ特徴や長所が異なるため、どの販売形態を選択するかは商品のコンセプトや自社の経営方針によって決めるといいでしょう。
また、上記3つの販売形態に加えビジネスモデルが「BtoC」「BtoB」「DtoC」の3つがあります。
販売側の立ち位置や想定顧客によってビジネスモデルは異なります。
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