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2022.6.14
【アパレルの商品開発ってどんな仕事?】アパレルの商品開発者の年収やなり方をご紹介
D2C 企画

 

アパレル業界は華やかな世界に思うかもしれませんが、その裏では様々な苦労があるものです。特に商品開発です。

アパレルは商品の評価こそすべてです。そのため、どのような商品を開発するかこそ、アパレル会社の命運を左右するものです。そんな会社の命運を担っているアパレル開発・企画について、様々な点から解説していきましょう。

D2C アパレル

アパレルの商品企画・開発ってどんな仕事?

アパレルの商品企画・開発は、まさに商品化するためのアパレル製品の製品化です。

どのようなデザインにするかや素材の選定等、製品化に至るまでを担当することになります。

会社によってコンセプトは異なるものですが、担当する領域も異なります。

例えば流行や競合の調査まで行うケースもあれば、調査は他の部署が行い、調査結果を受けて企画・開発へと進むケースもあれば、企画・開発それぞれ別の部署で行うケースもあるなど、会社によって様々です。

大きな企業であればそれぞれ部門が用意されており、部門に特化した事業を行いますが、規模が小さい会社の場合、スタッフも少ないので企画・開発だけではなく、リサーチ、さらには製品化後の広報等まで行わなければならないケースもあります。

このように、会社によって様々ではありますが、企画・開発のみに絞って見ると、どのようなコンセプトのアパレル商品を販売するか企画を行い、その企画に沿った商品を開発します。

 

アパレルの商品企画・開発になる方法とは?

アパレルの商品企画・開発になるための方法はいくつか考えられます。

まずはアパレル会社への就職ですが、先にもお伝えしましたように、会社規模によって担当領域が異なりますので、商品開発・企画だけを行いたいのであれば、比較的大きな規模のアパレル企業の方が良いでしょう。

一方、小さなアパレル企業の場合、担当領域は幅広いものになります。

商品開発・企画のみならず、調査・リサーチ、さらには広報や宣伝、営業といった活動まで行わなければならないケースもあります。

アパレル業界もまた、労働者を欲している業界になりますので就職そのものは決して難しくありませんが、規模によって仕事内容が大きく異なります。

また、就職ではなく起業という方法もあります。

自らでアパレルブランドを立ち上げることも決して難しくはない時代ですが、この場合、開発・企画だけではなく、営業や工法、リサーチに加え、資金調達等まで考慮しなければなりません。

D2C 商品開発

アパレルの商品企画・開発に求められる資格や試験をご紹介

アパレルの商品開発・企画のお仕事は基本的には資格を必要としません。誰もがこなせるお仕事ではありますが、商品開発や企画に役立つ資格はいくつかあります。

まずは繊維製品品質管理士(TES)。こちらは日本衣料管理協会の資格で、消費者からクレームを受けないよう、製品の製造や販売を行う際に品質面や性能の向上を図るスペシャリストです。こちらは開発・企画はもちろんですが販売でも役立つなど、アパレル業界全般に於いて説得力をもたらしてくれる資格です。

ファッション色彩能力検定やパターンメーキング技術検定も良いでしょう。これらは企画や開発の際に役立つ知識を身に着けることができる資格です。

アパレル商品はデザインが大切ですが、デザインには意味が込められているものが多々あります。何気なく作られているように見えても、実は色彩学に基いて制作されているものも珍しくありません。

消費者から支持されるためには、デザイン性だけではなく、色彩学や行動心理学なども大切です。また、パターンメーキング技術に関してはパターンの良し悪しの知識です。

アパレル製品はパターン化も大切ですが、パターン化の知識や技術の指標となる資格になりますので、こちらも保有していることで有利になるでしょう。

ファッションビジネス能力検定はファッションとビジネスを結ぶための能力が問われる資格です。企画・開発だけではなく、営業面までを含めた能力が求められる資格になりますので、開発や企画だけではなく、営業も行う場合に重宝される資格です。

 

アパレルの商品企画・開発に向いているのはどんな人?

アパレルの商品企画・開発といえばやはりアパレルへの興味が求められるのは言うまでもありませんが、それだけではありません。アパレルへの興味は大前提で、まずは好奇心がある人です。

アパレル業界の流行は、他の業界の流行と比べてスパンが短いです。

そのため、流行に対して敏感でなければ、流行遅れの製品を世に出してしまいかねません。常に流行を意識した商品開発・企画が求められる業界になりますので、誰に言われるでもなく、自らで率先して流行や、アパレル業界のトレンドなど情報収集を行える人間が求められます。

コミュニケーション能力も大切です。なぜならアパレル商品の開発・企画は一人ではなく、チームで進めるケースが一般的です。有名デザイナーともなれば自分主導で、自分の意思を優先させてもらえる環境にあるでしょう。

しかし一般的なアパレルの商品開発・企画は様々な意見をまとめて一歩ずつ進めなければならないものです。

コミュニケーション能力が重要なのもそのためです。

一人だけで勝手に決めるのではなく、周囲の意見に耳を傾け、一つのプロジェクトのゴールまで目指すことになります。確かにファッションセンス・デザインセンスも大切ではありますが、いくらセンスに優れているとはいえ、コミュニケーション能力がなければ製品化までこぎつけることはできないでしょう。

忍耐も大切です。開発・設計のお仕事はすべてが思い通りに進む訳ではありません。むしろ自分自身のやりたいことがあまりできず、妥協ばかりで話が進んでいくケースが珍しくありません。

思い通りにいかないからと投げ出したり自暴自棄になるのではなく、思い通りにいかない中でも自分自身のやるべきことを見出し、実践する忍耐が求められます。

そして一番に求められているのが努力です。

向上心と言い換えても良いでしょう。アパレル業界は流行り廃りが早いです。言い換えれば、次々と流行が生まれは消えていく業界になりますので、常に向上心を持ち、流行と向き合い続けなければなりません。

現状維持は衰退を意味する業界なので、向上心こそ重要です。

また、今後に関しては環境問題に興味を持っている人材も求められています。

昨今、環境問題は国際問題としてクローズアップされるようになり、アパレル業界も無縁ではありません。そのため、環境に配慮した製品の開発・企画が求められつつありますので、環境問題への興味を持っている人材も求められることでしょう。

アパレルの商品企画・開発の就職先をご紹介

アパレルの商品企画・開発を仕事にと考えたら、やはりアパレルメーカーが一番の選択肢になります。

アパレルメーカーも様々ではありますが、アパレルメーカーは基本的にアパレル製品を企画・開発して販売していますので、アパレルメーカーへの就職が基本ですが、他にも実は様々な業界にてアパレルの商品開発・企画が行われています。

近年はアパレルブランドとのコラボレーションが増えていますし、グッズ戦略でアパレル製品を投入する企業も増えています。

例えばスポーツ業界でも、ファン向けのグッズにアパレル製品が多数登場していますので、アパレルの商品企画・開発のお仕事が待っています。

但しアパレルメーカー以外は、アパレル製品が決してメインではないケースもありますので、アパレルの商品開発・企画以外のお仕事をこなすケースもあります。

 

アパレルの商品企画・開発の平均年収・MAX年収

アパレルの商品開発・企画の平均年収はおよそ493万円とされています。

基本的に勤続年数が長くなることで年収も増えていく業界ですが、決して年功序列はなく、勤続年数が長くなればそれだけ経験を積むことになりますので、できることが増え、お給料が増える傾向にあります。

但し、こちらも会社によって大きく異なります。

例えば新進気鋭のアパレルメーカーであれば、開発・企画に携わったアパレル製品の売上に準じた給与体系を用意しているケースもあります。

社員のモチベーションアップのために、固定給ではなくいわば歩合的にお給料を上げる所もあります。しかしこの場合、裏を返せば業績が悪い場合にはお給料が低下するリスクもあります。

そのため、MAX年収が1,000万円をこえる会社もあります。この点に関しては業界というよりも、それぞれの会社の方針によって異なります。

今後のアパレルの商品企画・開発の将来性を解説!

アパレル業界、さらには商品開発・企画の将来性は先にもお伝えしましたが、環境面への配慮にかかっています。

環境問題が国際的にクローズアップされています。アパレル業界としても決して無視できないだけではなく、むしろアパレル業界はゴミを増やしているとの指摘もあるなど、いわば当事者として問題と向き合うことが求められています。

衣服は生活に欠かせない物でもあります。しかし、環境問題を考えた衣服が求められる時代へと移行しつつありますので、これまでのようにデザイン性だけを重視したアパレル製品は淘汰されていく可能性があります。

デザイン性に加え、環境面への影響まで問われますので、環境面を意識した開発・企画を行える人材であれば、多くのアパレル企業から求められる人材となることでしょう。

つまり、環境面を考慮した人材であれば将来性は抜群です。今後、アパレルに限らず様々な業界にて環境面への理解が求められます。しかし、まだまだ環境面への意識が高い人材が多いとは言えませんので、どの企業も環境面への意識の高い人材を欲しています。

その点では、今後アパレルの商品開発・企画では環境への理解が大前提になると考えてよいでしょう。

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まとめ

アパレル業界の商品開発・企画は、アパレルメーカーによって環境が異なります。給与体系から仕事の領域・権限まで十人十色になりますので、アパレルの商品開発・企画のお仕事をと考えている場合、自分自身がどこまで担当したいのかを考え、マッチした場所で働くことが大切です。

そして環境面への理解。今後のアパレル業界は環境との共存が大きなテーマです。SDGsを理解した、いわば「環境に理解ある人材」となることで、将来性も期待できることでしょう。