BUSINESS INFORMATION

D2Cビジネス情報
2022.2.25
【SNSブランディングとは?】従来のブランディングとの違いやポイントを解説

SNSは多くの利用者を誇るツールです。
そのため、マーケティングに活用されることも珍しくありません。
むしろわざわざ自社サイトを持つよりも、SNSの方が低予算で訴求力が高いことから、SNSのみで事業を行っている事業者もいるほど。
そんなSNSを活用したSNSブランディングがにわかに注目を集めています。
そこでSNSブランディングについて、これまでのブランディングとの違いやSNSブランディングの成功のポイントについてを解説します。

 

ブランディングとは?

SNSブランディングを知る前に、まずは従来のブランディングについても正しく把握しておきましょう。
ブランディングとは企業戦略の一環で、企業のイメージを作るための活動です。
例えば高級感を持つブランドとして認知されたいのであれば、お店の内装は庶民的ではなく、ゴージャス感が求められます。スタッフの服装や言葉遣い商品の包装資材に至るまで、高級感を演出する必要があります。一方、身近な存在だとブランディングしたいのであれば身近な雰囲気を演出する必要がありますので、むしろ高級感はできる限り回避した方が良いでしょう。
このように、ブランディングとは自社が構築したいイメージにそった企業活動・戦略です。そのため、ブランディングの具体的実践作は、掲げるブランドイメージによって異なりますので、ブランディングの肝となるのは、まずは与えたいブランドイメージの選定です。
先に具体的な例として高級感と日常感の二つを挙げましたが、ブランドイメージの選択肢は無数にありますが、目的に沿った戦略を統一しなければなりません。例えば先に高級店を挙げましたが、高級ブランドイメージのブランディングを行いたいのであれば、特定の物だけではなく、全てを統一しなければなりません。
高級感がある演出等ができているのに、WEBサイトがポップな雰囲気では、高級ブランドとしてのブランティングには疑問符を付けざるを得まえん。つまり、ブランティングは社内の特定の人間だけが取り組むことではなく、社内で意識を共有し、社内全員で取り組むべきものなのです。

 

D2C 従来

 

従来とSNSを活用したブランディングの違いとは?

では従来のブランティングとSNSブランディングの違いとはどこにあるのでしょうか。
SNSブランディングとは、ネーミングからも分かるようにSNSを駆使したブランディングにあります。
掲げたイメージを固定化させるという目的は従来のブランディングと同じですが、そのための方法が異なります。SNSブランディングは、イメージ固定化、つまりはブランドの周知徹底のためにSNSを活用します。
例えば先にも例で挙げた高級感を演出したいのであれば、SNSでの投稿は日常的なものではブランディングになりません。見ている人間に非日常感や高級感を連想させるもので無ければなりません。言葉遣いとて気を使う必要があります。
逆に日常感や身近感をブランディングしたいのであれば、SNSでは利用者とのこまめなコミュニケーションも大切です。壁を感じさせる敬語よりも、フレンドリーな言葉遣いの方が良いでしょう。その点では絵文字や記号なども積極的に使用した方が、利用者との距離を縮めやすいですし、見ている人間にもアピールできます。このように、従来のブランディングと方向性は同じですが、ツールが異なります。
そして、ツールが異なるからこそ気を付けなければならない点もあるのです。
特にSNSも様々な種類がありますので、それぞれのSNSの特性を理解して利用しなければなりません。例えば高級感を演出したいのであれば、Instagramが良いでしょう。逆にtwitterでは自社の存在を近くに感じられてしまい、高級感のブランディングが難しいです。
そのため、SNSブランディングを行う場合、ブランディングの内容はもちろんですが、SNSの特性、SNSの利用者心理まで考慮しなければなりません。

 

SNSを活用したブランディングを行う目的とは?

SNSを活用したブランディング、それがSNSブランディングですが、ではなぜSNSを利用する必要があるのでしょうか。
ブランディングの方法はSNSだけではありません。それでも尚、SNSブランディングを行う目的はどこにあるのか。その点も探ってみるとしましょう。

ブランディング手法がSNSの普及により変化

SNSブランディングを行う目的として、SNSの普及によって消費者の消費動向が変化した点が挙げられます。
冒頭でもお伝えしましたが、SNSの利用者は多いです。
むしろSNSは何をするでもなく、何となく閲覧する利用者も多いですし、いわゆるネットネイティブと呼ばれている世代は、ECサイトを介したショッピングに抵抗がありません。つまり、お店まで足を運ばないショッピングが日常的です。
そのため、お店の内装など、実際に足を運んでもらうことで体感できる部分だけではなく、SNSなどWEB上でのブランディングも重要になります。むしろネットの利用者にとっては、SNS上での活動の方が目に入りやすいので、SNSブランディングの重要性が高いです。
かつてであれば、店舗に足を運んで魅力的だなと思ったら公式サイトを閲覧してみようと思うものでした。
しかしSNS時代は逆です。
SNSを見て、魅力的なサービスを展開している業者だと思えばWEBサイト、あるいは実店舗に足を運んでみようかなと思うのです。
その点では従来のブランディングよりも、SNSブランディングの方が、消費者にとって身近なものとなっているのです。

消費者に直接アプローチできる

SNSの特徴として、消費者と直接やりとりできる点が挙げられます。
従来であれば、消費者との接点は実際に店頭に足を運んでもらうだけでした。
また、足を運んでもらったとしても、忙しい時などは会計をするのみで、接点らしい接点がありませんでした。
しかしSNSであればいつでも直接やりとりが可能なので、消費者に対して直接アプローチすることも可能です。例えば自社の商品・サービスに興味を持ってくれそうな相手にいいねを押す。これだけでも相手に自社の存在をアピールできますし、DMにて直接コンタクトを取ることも可能です。
自社の商品をどう思っているのかや、自社の商品やサービスをSNS上にアップロードしてくれている利用者には感謝をのべたり、リツイート・リプライ等で自社のSNSにて紹介することも可能です。
もちろん引用されたことは利用者はにも通知されるので、嬉しいと感じる利用者も多いことでしょう。直接的な会話はもちろんですが、ツールを活用してのコミュニケーションも取れます。このような点もSNSブランディングの目的だと考えてよいでしょう。

 

D2C 固定化

 

SNSブランディングを行う際のポイントをご紹介

SNSブランディングは現代消費者に有効なアプローチができるマーケティング術ではありますが、気を付けなければならないことも多々あります。
この点を抑えておかなければ、現代消費者の心を掴むことはできません。

配慮を欠かさない

SNS上は、企業であれ個人であれ、そこに差はありません。
SNSの1ユーザーです。そのため、いきなり上から目線で対応したり、あるいは適当な対応をすると、消費者からの支持を集めることはできません。むしろそっけない対応が晒されることで、炎上要素にもなりかねません。
企業側としてはあくまでも普通に接しただけでも、消費者がどこか冷たい印象を覚えてしまった場合、やり取りのスクショと共にネガティブな言葉を添えてSNS上にアップロードした場合、その投稿を見た第三者とすれば、企業に対してネガティブなイメージを抱くことでしょう。
消費者に寄り添っていない企業、上から目線の企業はSNSブランディングに失敗するだけです。SNSブランディングでは、相手への配慮が重要です。相手への配慮が、結果的にその先にいる多くの消費者への配慮に繋がります。
SNSの特徴として、拡散性が挙げられます。
ネガティブなことは拡散しやすいですが、企業の真摯な応対に感銘を受けた消費者が、企業にとってポジティブなことを投稿するケースとてあります。この場合、自社が何かをしたわけではなくとも、良いイメージが広がります。この点もSNSブランディングの肝です。SNS上での行動は、ポジティブなものもネガティブなものも拡散されることで多くの人が知ることになります。そのため、相手を含めた他者への配慮は欠かさないようにしましょう。
注意点として、相手のみへの配慮ではなく、細かい部分への配慮が大切です。例えば相手に対して何かを勧める際、「他社よりも自社の方が良いですよ」と告げるとします。一見、なんてことはない文言かもしれませんが、見方によっては「他社を蔑ろにしている」「他社に失礼」だと捉えられかねません。ましてや消費者は、ないがしろにしていると解釈された他社のファンかもしれません。自分の好きなものを貶されたとすれば、良い印象は抱かないことでしょう。そのため、目の前の相手だけではなく、「全方位」への配慮が求められます。

温度差がある事を知る

SNSは、決して時間限定のものではありません。
お店のように営業時間・利用時間が定められているものではなく、24時間いつでも利用できるものです。そのため、利用者の利用時間も様々です。朝起きてすぐSNSをチェックする人もいれば、移動時間等の空き時間、学生であれば通学時や授業中、あるいは皆で集まっている時に皆でSNSを見ることもあるでしょう。
バイトの休憩時間、下校の電車の中、入浴時、睡眠前など、SNSの利用シーンは人それぞれ異なるものです。
いわば日常生活に溶け込んでいるツールだと考えてよいのですが、だからこそ、SNSを利用する時は決してテンションが高い訳ではありません。もちろん利用していて嬉しいことや面白いことがあればテンションは高くなるでしょう。
しかし、基本的にはそこまでテンションが高くはありません。一方、SNSブランディングを行いたい企業側は、自社を知ってもらいたいとの思いがありますので、いわばやる気がある状態です。つまり、一利用者と温度差があると弁えておかなければなりません。
自社をアピールしたいので、テンション高めの文章にてアピールして相手にメッセージを送ったとします。しかし、相手はテンションが低いです。そもそも、初めから物を買うつもりでSNSを行っていませんので、場合によっては温度差によって自社にマイナスイメージを抱かれてしまう可能性もあります。そのため、いきなりテンション高めの文言を送ったり、投稿をするのは控えましょう。
そもそも、SNSのユーザーは商品・サービスを買うためにSNSを行っている訳ではありません。ブランディングやマーケティングをと考えている企業とは温度差がありますので、その点を弁えた上でのブランディングが求められます。

 

D2C 方向性

 

SNSブランディング:まとめ

SNSブランディングは、時代に必要とされるブランディングだと考えてよいでしょう。
多くの利用者を抱えているSNSというプラットフォームは、今後も無視できないマーケティング市場です。
非常に効果的なマーケティング術であるSNSブランディングは、今後より重要性の高いものになる可能性もありますので、まずはSNSブランディングとはどのようなものなのかを理解し、いつでも実践できる体制を整えておきましょう。