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2022.10.18
【5分で分かる!】ファンマーケティングとは何か?背景と違いを徹底解説
d2c 上位

 

インターネットやSNSの浸透により、個人の好みが多様化してきています。そのような状況において、企業サイドから一方的に訴求を行っても、新規顧客の獲得や、売り上げの向上を図ることが難しくなってきました。そんな中、自社商品の「ファン」に着目する「ファンマーケティング」が注目されています。そこで今回の記事では、ファンマーケティングの基本情報や、ファンマーケティングに取り組む上で必要なこと等、ファンマーケティング初心者の方にもわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

ファンマーケティングとは?

d2c アンバサダー

ファンマーケティングとは、企業や商品・サービスの熱狂的なファンをターゲットに着目し、彼らと密にコミュニケーションを図ることで、中長期的な売上拡大を図ったり、ブランド価値を高めるなどといった目的で実施させるマーケティングの手法の1つです。

企業にとって、この「ファン」という人達はとても重要な存在です。

読者の皆さんは「パレートの法則」をご存じでしょうか。「80:20の法則」といわれることもありますが、この法則には「企業の80%の売上は20%の上位顧客が作っている」という意味があります。つまりこの20%の上位顧客(ファン)を大切にすることによって80%の利益を得ることができるのです。

ファンの特徴として、購入頻度やリピート率が高いという特徴があります。さらに、周囲への発信も積極的に行ってくれるため、他の利用者のリピート率向上や新規顧客の獲得にも貢献してくれる頼もしい存在なのです。

これらの理由から、多くの企業がファンの獲得に力を入れており、今回ご紹介するファンマーケティングも近年大きな注目を集めているのです。

類似マーケティングとの違いを解説

ファンマーケティング以外にも似たような用語がいくつかありますが、それらとファンマーケティングの違いがよく分からないという方も多いかと思います。

そこで類似マーケティングとの違いを簡単にご説明します。

1. アンバサダーマーケティングとの違い

類似マーケティングの1つにアンバサダーマーケティングがあります。

アンバサダーマーケティングとは、自社のサービスや商品の熱心なファンを「アンバサダー(Ambassador)」として起用し、自社商品やサービスの宣伝を行ってもらうことで顧客に行動を促すマーケティング手法のことです。

ファンマーケティングとアンバサダーマーケティング。どちらも「ファン」に着目したマーケティング施策ですが、ファンマーケティングは不特定多数のファンを対象に企業側がアプローチしているのに対し、アンバサダーマーケティングは特定のファンの協力を得て、彼ら・彼女らに商品の宣伝をしてもらうという点が大きく異なります。

2. コミュニティマーケティングとの違い

類似マーケティングのもう1がコミュニティマーケティングです。

コミュニティマーケティング(community marketing)とは、SNS上などでユーザー同士や企業とユーザーが交流できるコミュニティを作り、そのコミュニティを通して商品やサービスをプロモーションしたり、そこで得た情報や知見をマーケティング活動に活かす手法のことを指します。

どちらも似たような意味を持つ言葉ですが、ファンマーケティングとコミュニティマーケティングでは、アプローチするファンの層に違いがあります。ファンマーケティングの場合、「関心がある」くらいの層にもアプローチしますが、コミュニティーマーケティングの場合、より熱の高いファンを必要とします。コミュニティーに参加する・参加したいくらいの顧客にアプローチするため、必然的により熱狂的なファンである可能性が高くなります。

ファンマーケティングが注目される背景を解説

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近年注目を集めているファンマーケティングですが、そもそもなぜファンマーケティングが注目されるようになったのでしょうか?

ファンマーケティングが注目されるようになった背景の1つとして、情報過多が挙げられます。

インターネットの普及に伴い、人々は知りたい情報を難なく手に入れることができるようになりました。スマートフォンさえあれば移動中でも寝る前でもいつでも情報に触れることができます。しかし、それと同時に情報が多すぎて困ってしまう、情報過多に悩んでいる人の数も増えています。本来は必要のない情報なのに、強制的に目に入ってしまうため、避けられない場合も多くあります。

また、消費者の二極化も挙げられます。

消費者は大きく分けると、ネットやSNS等を含むデジタルの利用頻度が多い層と少ない層の2つに分けることができます。現代においてはデジタルの利用頻度が多い層には情報が溢れすぎて届きづらく、少ない層にはそもそものデジタル手法が届きにくいという状況が生まれているのです。

これらの理由からファンマーケティングが注目を集めるようになりました。

デジタルの利用頻度に関わらず、熱狂的なファンの人達は好きな商品やサービスの素晴らしさを他の人にも伝えたいという気持ちを持っているため、新しい顧客を連れてきてくれる可能性が高いのです。

取り組むべきファンマーケティング施策3選

ファンマーケティングに関して、基本情報については理解できたけど、具体的にどのような取り組みが必要なのでしょうか?

ここでは企業が取り組むべきファンマーケティング施策を3つご紹介します。

目的に合わせたSNSの活用

ファンマーケティングを実施するにあたって、SNSは必須ともいえるツールです。

同じSNSでも、媒体によって利用している人の性別や年齢層などに違いがあったり、利用する目的によっても媒体が変わったりするため、SNSを運用する際には、目的に応じて媒体を選択することをお勧めします。

参加の手軽さやキャンペーンを行う目的で「Twitter」を活用したり、見て楽しめる写真や動画で視覚的に訴えたい場合は「Instagram」を活用するなど、様々な観点から目的に応じて媒体を選ぶと良いでしょう。

ファンとコミュニケーションを図る

ファンマーケティングを実施するにあたって、ファンと密にコミュニケーションを取ることを心がけましょう。SNSなどでファンからのコメントに返答したり、いいね!などをすることで、ファンとコミュニケーションを取ることができます。ファンに限らず、一般的にユーザーは反応してもらえると嬉しいと感じるケースが多くあります。またコメントを返したり、いいね!をしたりすることで、ファンではない人にも好印象を与えることができるかもしれません。

会員/サブスクリプション制サービスの運営

会員制度やサブスクリプションの制度を導入することも効果的な施策の1つです。

会員制度やサブスクリプション制度を導入することで、サービスの利用者に特別感を感じてもらうことができ、サービスや企業への愛着をより感じてもらうことができます。

会員数が限られていたり、紹介でないと会員になれないなどの制約があれば、よりプレミアム感を演出することもでき、効果が高まるでしょう。

また、サブスクリプション制度の実施で一定の利用者を獲得することができれば、安定した売上や集客も見込めるため、ファンの獲得だけでなく売上の確保をすることも可能になります。

まとめ

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いかがだったでしょうか?

ファンマーケティングの基本情報や類似マーケティングとの違いなど、ファンマーケティングに関して理解を深めていただけたかと思います。

今回ご紹介したファンマーケティング施策は下記の3つです。

1. 目的に合わせたSNSの活用

2. ファンとコミュニケーションを図る

3. 会員/サブスクリプション制サービスの運営

ファンマーケティングは新規顧客の獲得や中長期的な売上アップなど、企業にとって非常に重要なマーケティング施策の1つなのです。今後も多くの企業がファンマーケティングを実践していくでしょう。今回の記事も参考にしつつ、ファンマーケティングの実施を検討してみてはいかがでしょうか。

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