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【越境ECとは?】越境ECの将来性やメリット・デメリットを解説

更新日:2021年10月20日

 

越境ECという言葉を耳にしてたことがある方も多いと思いますが、言葉の意味を説明できる方は多くないかと思います。越境ECとは、国内製品を海外に向けて出品するビジネスモデルですが、近年EC市場において注目を集めています。

今回は越境ECの将来性やメリット・デメリットについて詳しく解説していますので、越境ECに参入したい方は最後までご覧ください。

 

越境ECとは?

越境ECとは、インターネットの通信販売サイトを利用して海外に向けて電子商取引を行うことを指します。

国内で成功を収めて海外展開を図る企業もいれば、最初から国外ユーザーに向けて国内の商品を展開するなど、ECサイトにおける販売戦略の自由さを活かしたビジネスモデルといえます。

 

越境ECが注目されている理由と将来性

越境EC 将来

 

近年になって、越境ECが注目を集めており、年々市場規模が大きくなっています。

本記事では、越境ECが注目されている理由と将来性について詳しく解説致します。

 

越境ECが注目されている理由

越境ECが注目されている理由として、世界的なスマートフォンの普及とインターネットインフラの整備が行われており、気軽に日本の商品を世界中の消費者が購入できる点が挙げられます。

日本の製品は高品質であると世界的に有名であり、中国やシンガポールなどアジアを中心に日本製化粧品重要が高く、アーリーエクスプレスや天猫国際など大規模なECサイトで取扱を行っています。

また、新型コロナウイルスによる通販需要の高まりでECサイトの利用率が上がった報告も見られており、初めからアジアに向けた商品展開を行う戦略を見せる企業も現れています。

 

越境ECの将来性

越境ECの将来性として越境EC率の高い中国の市場で見ると、中国が越境ECを活用して日本製品を購入した累計金額は6600億円を超えており、中国から日本に旅行して商品を購入するインバウンドの購入金額が4000億円を超える結果となっています。

また経済産業省による越境ECの市場規模は、越境ECを活用した米国消費者の日本製品購入割合では前年比およそ16%増加、中国消費者の日本製品購入割合ではおよそ27%増加しており、大きな伸び率を見せております。

※参考資料:経済産業省「平成29年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」

越境ECの国内市場規模

国内における越境ECの市場規模は、2018年経済産業省が報告している資料によると18兆円にも上り前年比でおよそ9%増加、EC化率およそ6%と成長市場であると示されています。

またスマートフォンを経由した市場規模は、前年比およそ22%と報告されており、年々成長していることから、多くの企業が参入・利益を得ていることが分かります。

 

市場規模 EC

 

 

 

3年間の推移 EC

出典:経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」

世界の越境ECの市場規模

また世界における越境ECの市場規模は、約18兆円で前年比およそ9%増加、EC化率はおよそ6%と報告されており、世界規模で成長市場であることが分かります。

特に、アメリカ・中国の市場規模がECサイトの大半を占めており、越境EC先進国として世界を牽引しています。

 

国別市場規模 EC

 

出典:経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」

越境ECのメリット・デメリット

世界的に成長している越境ECには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

それぞれ詳しく解説いたします。

 

越境ECのメリット

越境ECのメリットは、海外消費者に向けて新規販路開拓が低コストでできる点です。

越境ECでは、インターネットで世界中の消費者と取引が行えるため、海外出店で実際に店舗を用意する必要がなく、各国の言語にあわせたページがあれば越境ECとして成立します。

一方で海外出店ともなれば、配送コストや実店舗の用意、人材の育成などさまざまなコストを考えながら展開しなければならず、成功時のリターンに比べて失敗時のリスクのほうが大きくなってしまいます。

また国内のみの市場と世界の市場では、当然世界の市場のほうが大きく、新規顧客が獲得しやすいメリットがあります。

越境ECのデメリット

越境ECのデメリットとして、商品やサービスが国境を超えるため、手間や予期せぬ問題が起こる可能性があることです。

国によっては、クレジットカードが普及しておらず支払いが行えない問題や現地の商品配送や関税など国際的な法的知識から現地調査など、問題解決や把握にあらゆる知識と調査が求められる点に注意しなければなりません。

また、ECサイトで販売だけでなくサポート対応の用意をする必要があり、ご意見やご質問に十分にサポートできる環境を整備しなければならず、最悪の場合顧客満足度を著しく損ねる可能性があることも注意しておきましょう。

越境ECの始める方法とは?6つのパターンを解説

越境ECの始め方は、大きく分けて6パターンあります。

自社の扱う商品や販売戦略によって、選定するべき越境ECは異なるため、それぞれの始め方を理解したうえで越境ECを開始させましょう。

越境EC 始め方

日本国内に独自のBtoC-ECサイトを構築する

日本国内の自社サイトを越境ECとして構築を行い、海外顧客に向けて商品展開を行う方法です。

現在自社で運営しているECサイトを多言語化したり海外サポートを行ったりなどリニューアルによって対応するケースが多いですが、近年では構築の段階で海外顧客に向けて構築を行うケースも増えています。

カスタマイズ性の高いECサイト構築を行うため、0から独自のECサイトを構築を行う方法や越境ECサービスを提供しているプラットフォームを活用する方法の2種類があり、自社の状況に合わせて選定するとよいでしょう。

日本国内にある海外対応BtoC-ECプラットフォーム・モールに出店する

日本国内で運営されている越境ECプラットフォームに出店する方法があります。

楽天やAmazonなど日本に出品を行うのと同様に、海外に向けて出品するお手軽さが特徴であり、海外販売機能を利用するだけで自動翻訳を行ってくれたり、海外版のサイトに掲載されたりなど知識があまり無くても始められます。

複雑なことはないので、海外出店の足がかりとして始めてみて、反応を見てからさらに効率化を図る方法にシフトするなど、とりあえず始められる点は他にはない魅力です。

進出先国のCtoC-ECまたはBtoC-EC プラットフォームに出店する

出品を行う国で利用されるECプラットフォームに出店する方法もあります。

現地で運営しているプラットフォームに交渉を行う場合があり、法的手続きが必要となるためハードルは高いものの、代行業者によるサポートを受けながら出店を行えるため、最低限出店費用が整えば利用できます。

現地人気プラットフォームに出店を行うことで、効率的に認知を広めることができるため、現地のニーズに合った販売戦略を行える場合はおすすめの方法といえます。

保税区活用型出店(出品) をしてECサイトを出店する

保税区とよばれる関税の徴収を留保された商品などを一時的に保管する倉庫がある地域を利用して、商品の受注が行われ次第、保税区から商品を発送する越境ECサイトを出店する方法があります。

主に中国向けの越境ECで利用されており、国内発送ではなく現地配送となるので消費者が負担する配送費を抑えることができます。、また、商品の配送まで時間が短いため、顧客満足度が高めやすい特徴があります。

一般貿易型 EC 販売

一般的な貿易業として、国内の輸出者と海外の輸入者で貿易手続きを行い、相手国側のECプラットフォームやECサイトで商品を販売するモデルです。

BtoBとして販売を行うため、企業向けに越境ECとして商品展開を行っている企業におすすめの方法です。

進出先国で独自のBtoC-EC サイトを構築する

販売を行う進出国で独自のECサイトを構築する方法があります。

現地で運営を行うため、国の法的ルールに従う必要があり、集客を行う必要があるため、何度の高い出品方法であり大企業が主に行っている方法です。

しかし、現地での集客に成功した場合、顧客ニーズの分析や商品のコントロールがしやすいため、リターンが大きくブランドロイヤリティの向上につながりやすい特徴があります。

始めるならどの越境ECの方法がオススメなのか?

越境ECを始める方法として、

  • 「日本国内に独自のBtoC-ECサイトを構築する」
  • 「日本国内にある海外対応BtoC-ECプラットフォーム・モールに出店する」

上記2種類を本記事ではおすすめします。

他の方法では専門的な知識を有する必要や法的手続きの手間など、初期コストやリスク面でみたコストパフォーマンスが悪くなりやすく、越境ECを始める段階では対応しきれない可能性があります。

もちろん、紹介した2つの方法は、メリット・デメリットが内包しているため、自社のサービスにあわせた越境ECとして、最適な方法かどうか確認しておきましょう。

越境EC 注意

越境ECを始める前の注意点

越境ECを始める前の注意点として、進出国の市場調査は綿密に行いましょう。特に進出国にとって日本のどのような製品が求められているのかを理解する必要があります。

国によって、文化や価値観が異なるため消費者のニーズは大きく変わってしまい、十分な調査をせず同じ方法・商品を展開しても思った通りに利益を上げることは難しいといえます。

経済産業省による報告書によるアンケート調査の結果では、中国では日本製の化粧品や日用品が人気商品として挙げられていますが、アメリカではアパレル系の商品が人気であり、国によってニーズが異なることが分かります。

越境ECを始める前に、進出国の調査を行い商品が本当に売れるのかを熟考したうえで、販売計画を立てましょう。

参考:経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」

まとめ

世界的なスマートフォンの普及や新型コロナウイルスの影響により、通信販売事業が追い風になっており、国内のみならず世界中の企業が越境ECに注目をしています。

現在のシェアでは、中国・アメリカが圧倒的ですが今後は韓国やドイツも越境ECに三選されることが予想され、市場規模が大きくなるにつれライバル企業も増えていくでしょう。

そのため、越境ECに参入する場合は早いほうが良いですが、法的知識や現地ニーズの調査など販売戦略において欠かすことのできない情報を収集する必要があり、やみくもに越境ECをスタートさせるのはリスクが高い選択といえます。

越境ECを始める前に、事前準備として本記事で紹介した始め方や注意点を参考に、成功に導く販売戦略を作成していただければ幸いです。

 

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