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D2Cビジネス情報
2022.10.18
コンビニ商品から見るOEMの世界を事例と共にご紹介!
d2c 業界

 

皆さんご存知のあの商品。販売しているのはあのメーカーだけど、実は製造してるのは別の会社だったりします。そんな「OEM」商品ですが、実は私たちの生活を支えている商品の多くはOEM商品であり、委託企業により依頼された商品なのです。

近年、スモールビジネス需要の高まりからOEMが注目を集めていますが、実際OEMとはどういう意味なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、OEMの基本情報やOEMのメリットについてだけでなく、コンビニ商品から見るOEMの事例についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。これからD2Cビジネスを始める方は必見です!

OEMとは?

d2c 採用

OEMとは、「Original-Equipment-Manufacturing(Manufacturer)」の略称であり、簡単に言ってしまえば「委託を受け、他社ブランドの製品を製造する生産手法」のことを指します。また、OEMを行うメーカーのことをOEMメーカーと呼ぶ場合もあります。

生産設備をもたない企業でも、OEMであれば工場に生産を依頼し、自社の商品として販売することができるため、近年大きな注目を集めています。

OEMは1950年代にアメリカで始まったと言われており、現在は日本でも自動車、食品、アパレルなど、様々な業界で採用されている生産手法です。

OEMのメリットとは?

OEM生産にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

OEMで得られるメリットは、委託者側と受託者側で得られるメリットが異なりますが、今回は委託者側のメリットを2点ご紹介します。

1. コスト削減

OEMを委託するメリットの1つ目として、コスト削減が挙げられます。

一般的に商品を製造する場合、商品の企画や設計・開発などを行い、その後工場で製造を行います。しかし必ずしも全ての企業が工場を有しているわけではありません。もし工場を1から建設しようと思うと、膨大な費用と時間がかかる上に、その工場で働く人も雇う必要があるため、非常に大きなリスクが伴います。

ですが、OEMでは、設計・開発は自社で行い、製造のみをパートナー企業に委託するため、自社で工場を用意する必要がありません。そのため効率的かつ低コストで商品を製造することができるのです。

2. 在庫リスク削減

在庫リスクを削減できる点もOEMを委託するメリットの1つです。

自社で工場を持っている場合、例えば商品があまり売れなかった場合、下記のようなリスクが考えられます。

・在庫の金額が増えキャッシュフローが悪くなる

・余分な在庫の置き場所が必要になる

・在庫管理工数が上がる

多くの企業が、生産管理や在庫の管理に手を焼いています。

しかしOEMを委託すれば、そもそも工場を持つ必要がなくなるため、これらのリスクを考える必要がなくなります。

OEM受託企業の多くは、少ない個数でも生産に対応してくれます。そのため、リスクを減らすためにまずは少ない個数で試してみたいという要望にも対応できるのです。OEMに委託してしまえば、「売れ残って大量の在庫を抱えることになったらどうしようという、、、」という心配を減らすことができ、そこで生まれた余力を他のことに使うことができるのです。

コンビニ商品から見るOEMの事例をご紹介

d2c 生産手法

OEMのメリットについて理解していただいたところで、次に具体的なOEMの事例について、身近なコンビニの商品からご紹介します。

明治プリンアイスパフェ/株式会社 やまひろ

まずご紹介するのが、明治から発売されている「プリンアイスパフェ」です。

チョコチップ入りのチョコアイスの上に、プリンアイスとカラメルソースが乗せられた2層仕立てのパフェアイスで、コンビニだけでなくスーパーでも取り扱いされている商品です。

メーカーは明治ですが、この商品を製造しているのは「株式会社 やまひろ」という別の会社です。株式会社 やまひろは、1948年創業の広島県に本社を構える老舗企業です。

この会社は明治だけでなく、森永や江崎グリコなどといった有名企業の商品の製造も行っているようです。また、アイスクリームだけでなく、冷凍茹で麺の製造も行っています。

http://www.yamahiro.co.jp/

セブンイレブン「チョコビスケット」/株式会社 正栄デリシィ

続いてご紹介するのは、セブンイレブンで販売している「チョコビスケット」です。

こちらの商品もセブンイレブンのブランドとして販売されていますが、製造しているのは、「株式会社 正栄デリシィ」という会社です。こちらの会社は、チョコレートやビスケット等のお菓子を製造・販売しており、セブンイレブンだけでなく、ローソンブランドのチョコレート菓子の製造も行っています。

また、OEMで受託製造を行っているだけでなく、自社ブランドとしても多くのチョコレート菓子・焼き菓子を販売しています。

https://www.shoeidelicy.co.jp/

https://omocoro.jp/bros/kiji/195079/

ローソン「プレミアムロールケーキ」/ コスモフーズ株式会社

最後にご紹介するのは、ローソンで販売している「プレミアムロールケーキ」です。

大人気のローソンスイーツの中でも、特に人気の高いこちらの商品。皆さんも1度は食べたことがあるのではないでしょうか。そんなローソンスイーツを代表する商品ですが、製造しているのは「コスモフーズ株式会社」という会社です。こちらの会社は、洋菓子、デザート類の製造・販売を行っている会社で、「コンビニスイーツの火付け役」ともいわれている会社なのです。

プレミアムロールケーキの製造だけでなく、2019年に発売され、3日間で全国販売個数100万個を記録した「バスチー」の製造や、その他にも数多くのヒット商品の製造を行っています。

http://cosmo-foods.com/

まとめ

d2c 在庫

いかがだったでしょうか?

OEMを実施するメリットや実例などを通して、OEMについて理解を深めていただけたのではないでしょうか。

今回ご紹介したOEMのメリットは下記の2つです。

1. コスト削減

2. 在庫リスク削減

普段何気なく利用しているコンビニ。コンビニブランドの商品だと思って手に取っていた商品でも、実は製造しているのは違う会社というケースが多くあるのです。

また、OEMを受託している企業によっては、様々なブランドの商品の製造を行っているケースもあるため、調べてみると「あ、〇〇もあの会社が製造していたんだ。」などといった発見があるかもしれません。

気になった方はぜひ1度商品パッケージの裏面を確認して、どんな企業が製造を行っているのかチェックしてみてください。

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