D2Cは注目を集めているマーケティング術とあって、様々なジャンルが取り組んでいます。
中でも独自色を出しているのがヘルスケアです。
ヘルスケアのD2Cは、他の業界よりも一歩踏み込んだものとなっています。
そこでヘルスケア業界におけるD2Cについて、さらにはヘルスケア業界で多々見られるパーソナライズD2Cサービスについても見てみるとしましょう。
目次
D2Cとは?
D2Cとは、流通業者を活用するのではなく、自社サイトを構築することで、消費者に直接販売する手法です。Amazonや楽天といった大手ECサイトではなく、自社にてサイトを構築することで、ECサイトのルールに縛られない、自由なビジネスが可能になります。
自社サイトにてオリジナリティを出せますので、ブランディングも行いやすい点から、商品販売のみならず、自社への理解を深めてもらうことができるなど、それまでにないビジネスの手法として注目を集めているのがD2Cです。
企業・会社にとって、D2Cはお客と直接コミュニケーションが可能であることから、ニーズの把握、ニーズに基いた商品の提供等、ECサイトではできなかったことも可能になる点から、日本国内だけではなく、世界的にも注目を集めるマーケティング術となっています。
D2Cで購買をするメリット・デメリットとは?
D2Cは世界的に注目を集めつつありますが、その理由は決して企業側だけにメリットがあるのではなく、消費者にもメリットがあります。
一方で、メリットのあるものにはデメリットも潜んでいるものです。
そこでD2Cでの購買によるメリットとデメリットについて見てみるとしましょう。
D2Cで購買をするメリット
消費者がD2Cにて商品を購入するメリットとしてまず挙げられるのが信頼感です。
D2Cは直接販売だけではなく、コミュニケーションも可能です。そのため、商品に関する疑問をぶつけることができます。また、責任の所在が明確です。
ECサイトの場合、その責任は販売者なのか、あるいはサイト運営者なのかどちらか曖昧なケースも多いですし、問い合わせてもなかなか返事が来なかったり、返事が来たと思ったらテンプレート回答で残念に思ってしまうという声も聞かれます。
しかしD2Cは一社だけです。
責任の所在が明確なので、消費者にとっては安心感があります。また、問い合わせに対しての回答も、テンプレートではなく、消費者の質問に対して、より深く掘り下げたものが期待できます。
特にヘルスケアであれば、分からないこと、自分に合うのかなどはECサイトで質問しても、「人それぞれです」といったテンプレート回答が返ってくるのみでしょう。
しかしD2Cであれば、体質等まで聞いてくれて、合う合わないを判断するなど、顧客のパーソナリティまで考慮してくれます。
なぜなら、D2Cは全てが自社の責任であり、かつ直接運営していますので、ECサイトのように、サイトのトラブルやアクシデントで質問が届かなかったり、質問コーナーを設置できても長文での質問が難しい、あるいはテンプレートの質問しかできないなど、消費者にとっては満足ゆくものではないケースも多々見受けられました。
しかしD2Cであれば、直接対話が可能です。
消費者としても、納得・安心して商品の購入ができます。
D2Cで購買をするデメリット
D2Cでの購買のデメリットは、コミュニケーションが苦手、あるいは面倒と考えている消費者にとっては、デメリットだと感じてしまう可能性もあります。商品購入後も、メールやメッセージが送られてくるD2Cは、企業にとっては顧客の確保、商品・サービスの意見を聞くことでよりより商品・サービスの提供の材料とできる点などがメリットではありますが、消費者にとっては、それらが面倒だと感じてしまう可能性もあります。
また、D2Cは安さよりも会社としてのコンセプトを元に、商品・サービスに付加価値を設定するなど、どちらかといえば量より質を重視したものが多いです。
そのため、安さを重視している消費者にとってもまた、デメリットに感じてしまう可能性があります。
D2Cで人気のヘルスケアブランドを3選ご紹介
D2Cにて事業を展開しているヘルスケアブランドは多々ありますが、その中でも人気を集めているヘルスケアブランドを3つほどご紹介します。
2,000億通りの組み合わせを提案するパーソナライズサプリメント「FUJIMI(フジミ)」
テレビCMも展開している事業者の特徴は美容分析です。
公式サイトにて、およそ3分ほどで完結する美容分析にて、現在の状態や水分・油分のバランスを判断し、目指す姿になるためのサプリメントを提案してくれます。
診断結果はおよそ2,000億通り以上とのことですので、より細かい分析結果、さらには理想の自分を知ることができます。
ちなみに美容分析は無料で、かつ個人情報の入力もありません。メールアドレスや電話番号を入力し、その後頻繁に連絡が来るのではと懸念する人もいるかもしれませんが、体質や生活環境についての設問のみで、名前の表示もあくまでも最後に表示する名称・呼称のためのものです。
自分に合ったサプリメントにて、どんな自分になれるのかをイメージできる作りとなっています。
ちなみに30日間の返金保証が用意されていますので、初回購入後、満足できなかった場合には全額返金してもらえます。
公式Kサイトだけではなく、Instagram、Facebook、twitterなどSNSでの情報発信も積極的に行っており、特にInstagramではユーザーとコミュニケーションにも積極的です。
ビジネスリーダー向けの飲むパフォーマンスケア「iHack(アイハック)」
こちらも公式サイトに自己診断が用意されており、診断結果に基づいた専用のサプリメントを提案してもらえます。
ちなみにサプリメントに関しては医師・専門家と共同開発したもので、医学論文に基いた処方を選定し、かつ各成分の詳細情報や論文の開示など情報の透明化にこだわっています。
また、毎日継続できるよう、1日分を小分けにしていますので、飲みやすさにも定評があります。
また、サプリメントの提案だけではなく、コンディション偏差値を開示してもらえますので、自分自身がどのような問題を抱えているのかも可視化されます。
ちなみにこちらも商品到着後14日以内であれば全額返金補償が可能です。
自宅の尿検査で栄養の過不足がわかる「VitaNote(ビタノート)」
FUJIMIやiHack同様、まずは栄養検査を行い、体の状態に合ったサプリメントの提供を行っているのですが、両者とVitaNoteの大きな違いは、アプリです。
VitaNoteではweb上の検査だけではなく、尿から体調をチェックします。
郵便型の検査キット、セルフ型の簡易栄養検査キットの二種類が用意されており、検査に見合ったサプリメントを提供します。
提供するサプリに関しては、エビデンスに基いたもので、かつ独自基準を設けることで安心・安全をアピール。
また、アプリも提供しており、一人一人に合わせた栄養改善サポートを行っています。
こちらもInstagram、Facebook、twitterと各種SNSでもそれぞれ情報を発信しています。
ヘルスケアにおけるパーソナライズD2Cサービスとは?
ヘルスケアの世界では、パーソナライズD2Cサービスが注目を集めています。
パーソナライズD2Cサービスとは、従来のD2Cよりもさらに踏み込んだ、よりお客一人一人に合わせた商品・サービスを提供するスタイルです。
D2Cは従来のECサイトと比較すると、商品を販売するだけではなく、消費者とのコミュニケーションを深めるなど、信頼感の構築に努めます。
しかしパーソナライズD2Cサービスは、文字通り「一人一人に合った」サプリメントを提供します。
体調の問題は人それぞれ悩みが異なるものです。つまり、人それぞれ「状態に合ったサプリメント」は異なります。
まずはWEBサイトやアプリを通して体調を検査し、体調に合わせたサプリメントを紹介します。つまり、人それぞれ紹介されるサプリメントが異なります。
誰に対しても同じサプリメントを販売するのではなく、体調を踏まえた上でのサプリメントの提案となることから、悩みの改善など効果を得やすい点がメリットです。
まとめ
D2Cは様々なジャンルにて展開されていますが、ヘルスケアの世界ではパーソナライズD2Cサービスが注目を集めています。
消費者とのコミュニケーションによって消費者の体調まで把握し、生活習慣、悩み、理想等に合わせたサプリメントの提案をするスタイルはD2Cと呼ぶに相応しいものであり、消費者にとっては理想のサプリメントを見つけやすいスタイルです。
ECサイト、あるいはドラッグストア等で販売されているサプリメントは誰かに合わせたものではありませんが、パーソナライズD2Cサービスのサプリメントであれば、自分に合わせたサプリメントが手に入ります。