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【最新版】注目集まるD2Cビジネスで、国内外のペット用品事例をご紹介!
更新日:2022年1月28日

家族の一員であるペットとは、少しでも長く一緒にいたいと思うものです。D2Cビジネスにおけるペット用品は、そんな飼い主の願いをかなえるサービスを世界中で展開しています。ペットを愛してやまない方やD2Cビジネスにチャレンジしたい方は、D2Cの注目度と国内外の事例を確認しましょう。
D2Cとは?
D2Cとは「Direct-to-Consumer」の略で、製造者がダイレクトに消費者と取り引きをするという意味の言葉です。
似たような言葉にB2BやB2Cがありますが、B2Bは「Business-to-Business」で企業同士が取り引きをすること、B2Cは「Business-to-Consumer」で企業と消費者が取り引きをすることを指します。
D2Cは広義の意味でいえばB2Cに分けられますが、B2Cではリスティング広告やマスメディア広告を使うのに対し、D2Cでは主にSNS広告の活用に注力しているのが特徴です。
参入障壁の低さから。新規で参入する事業者が多く、メリットが多いため近年における市場規模の拡大が凄まじいです。
D2Cの現状やメリットについてこちらの記事で詳しく解説しているため、興味のある方はあわせてご覧ください。
国内/海外のD2Cペット用品事例をご紹介
国内・海外のD2Cペット用品の市場は年々増加しています。市場拡大に伴い、D2Cペット用品で成功を収める企業の事例も増えています。
株式会社矢野経済研究所が発表した「ペットビジネスに関する調査を実施(2020年)」によると、2018年度のペット関連総市場規模は、小売金額(末端金額)ベースで前年度比101.6%の1兆5,442億円と推計しています。
ペットの高齢化の進行を背景とする失禁ケアのニーズの高まりに加え、屋内でのマーキングの防止やペット同伴の外出時のマナー・エチケットの観点から、ペット用おむつのニーズが増加中です。
また、日本を含めた世界中でのペットケア用品の市場規模は、1,250億ドル(13兆円ほど)といわれており、2022年1月現在でも安定的に市場の増加を続けています。
内訳別では、ドッグフードが最も大きなカテゴリで全体の43%、ペット製品が全体の30%、キャットフードが全体の24%で残りをその他が占めています。
「愛犬・愛猫により良いフードを食べさせたい」という需要の高まりから、「フレッシュフード×オーダーメイドフード」市場が人気です。
フレッシュフード×オーダーメイドフードと市販のドッグフードを食べ続けさせる検証では、犬の寿命が32か月以上の差が出たという報告がされています。
ペットの家族化が世界中で進んでいることから、どの家庭でもペットを迎えており、アジアを中心に、アメリカやヨーロッパなど世界各国でペットが愛されています。
そうした社会的背景に伴い、「かわいいペットをおしゃれに着飾りたい」や「おいしいご飯を食べさせてあげたい」などニーズの多様性が生まれ、需要につながっているといえるでしょう。
海外のペット用品事例
海外で成功を収めているD2Cペット用品の事例として下記3社を紹介します。
- The Farmer’s Dog
- NomNomNow
- Ollie
海外のD2Cペット用品は、ペットフードが注目を集めています。
愛犬・愛猫の健康を気にしている家庭が多いため、よりよいフードを提供しているサービスが人気です。
「The Farmer’s Dog」
The Farmer’s Dogは、アメリカのドッグフード専門店で、多くの利用者を集めるサブスクリプションサービスを提供しています。
人気を集めている理由は、犬種や年齢にあわせて、顧客のペットに最適化されたペットフードを宅配してくれる、ヘルシー+カスタマイズ+デリバリーサービスを行っているためです。
鳥・豚・牛をベースとしたペットフードを、ニューヨーク市内のキッチンで調理しており、生産者の目が行き届いた、新鮮で栄養豊富なペットフードが飼い主のもとへ届けられます。
どこで・誰が・どうやって作ったのかがはっきりわかるため信頼性が高く、愛犬によいものを食べさせてあげたいというニーズを、しっかりと汲み取って成功を収めた企業といえるでしょう。
「NomNomNow」
NomNomNowは、新鮮で安全なペットフードを1週間分ずつ、自宅まで届けるサブスクリプションサービスを提供しています。
ペットフードはすべて注文を受けてから、自社工場で生産しており、レストランで使われるようなホールフーズやグルテンフリーのものを使用してます。
ペットの年齢・活動レベル・病気の有無・体重などを入力すると、適切な分量を1食分ごと真空パッケージにして冷蔵で配送するため、新鮮な状態で届けられるため安心です。
また、NomNomNowの大きな特徴として挙げられるのは高い成長力です。
2016年から2017年までの1年間で、売上をおよそ6.5倍に増加させており、2018年には成長率を評価する投資家を集め、日本円にして14億円の資金調達を成功させています。
海外でのD2Cペット用品の注目度の高さを示す事例といえるでしょう。
「Ollie」
Ollieは、ペットの健康状態に合わせてカスタマイズされた、高品質で健康的なドッグフードを宅配するD2Cサブスクリプションサービスです。
ドッグフードは厳選された健康的な素材選びと味を重視しており、鶏肉、牛肉、魚肉といった人間が食べる食材をなるべく加工せずに提供していることが特徴です。
Ollieによって実施された嗜好性テストでは、他の市販のブランドよりもOllieのペットフードを好む傾向があることが明かされました。
また、健康を第一に考えられたOllieのドッグフードを食べることで犬の寿命が3年延びることが証明されています。
海外のD2Cペット用品は、ペットと少しでも長く一緒にいたいと考えている人が多いことから、新鮮で健康的なペットフードの宅配サービスが成功事例として多い特徴があります。
国内のペット用品事例
海外のD2Cペット用品事例では、ペットフードが中心ですが、日本も例外ではございません。
本記事で紹介する以下3社のうち、2社はペットフードを中心にしたサービスを行っています。
- PETOKOTO FOODS
- CoCo Gourmet
- Catlog
日本も海外と同様にペットの家族化が進んでいるため、ペットフードを中心としたサービス展開が行われています。
「PETOKOTO FOODS」
PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)は、日本各地の新鮮な食材を使用し、国内のキッチンで調理して宅配する、D2Cサブスクリプションサービスです。
最低限の加熱調理しか行わないことで、消化吸収率の優れた食品を生み出し、犬の腸内細菌が維持し、免疫力保持を助けています。
また、PETOKOTO FOODSによって提供されているペットフードは、世界に95人しかいない獣医栄養学専門医が開発したレシピであり「消化吸収が良く美味しく、不必要な栄養素は一切含まれず、 犬に必要な栄養素が全て含まれた完全総合栄養食」をテーマに作られています。
愛犬を大切にしたい方にこそ、おすすめできるペットフードサービスといえるでしょう。
「CoCo Gourmet」
CoCo Gourmet(ココグルメ)は、SNS上で「気軽に手作りのフードを食べさせれる」と人気を集めたD2Cサブスクリプションサービスです。
獣医師監修の下、総合栄養食基準に準拠している国産手作りドッグフードを提供しており、2021年5月にリニューアルしています。
徹底的な衛生管理が実施されており、調理工場・保管・配送すべての工程が人間向け食品と同じ基準で製造・管理されています。
「人間が食べても美味しい」ことを基準にしているため、ペットも含めて一家団欒したい方たちにおすすめのサービスといえるでしょう。
「Catlog」
Catlog(キャットログ)は、愛猫専用の首輪型IoTデバイスです。
IoTデバイスとは、機器同士やローカルのネットワーク、またはインターネットで接続し、情報や制御のやりとりをする物です。
首輪に内蔵された超小型の加速度センサーで愛猫の行動データを24時間計測し、バイオロギング解析技術や機械学習を用いて解析することで、飼い主がスマートフォンアプリで愛猫の行動や健康状態を把握できます。
少しでも長く愛猫と一緒に過ごすために、健康状態の把握は必要不可欠だと考えている方は、テクノロジーの力を借りてみましょう。
まとめ
D2Cとは「Direct-to-Consumer」の略で、製造者がダイレクトに消費者と取り引きをするという意味の言葉です。
D2Cの中でもペット業界は安定的に成長しており、ペットの家族化やマナー・エチケットの観点で需要が高まっていることから、世界中での市場規模は1,250億ドル(13兆円ほど)に上ります。
そんなペット用品業界で海外・国内で販売されている事例として、以下6つを紹介しました。
【海外のD2Cペット用品事例】
- The Farmer’s Dog
- NomNomNow
- Ollie
【国内のペット用品事例】
- PETOKOTO FOODS
- CoCo Gourmet
- Catlog
少しでも愛犬・愛猫と長く過ごしたいと願う方にこそ、おすすめできるD2Cサービスといえるでしょう。
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