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D2Cビジネス情報
2023.2.13
【初心者向け】アパレルブランドの立ち上げの基本の流れとポイントをご紹介
D2C アパレル

 

アパレルブランドの立ち上げの流れ

D2C リサーチ

アパレルブランドは、物販業界の中でもオリジナリティを出しやすいため、他業種と比べて差別化が図りやすく、一度コアなファンが定着すれば安定した集客を行いやすい特徴があります。

また、Tシャツやパーカーなどに使う素材や商品を作成する工場など、商品が販売するまでの工程をしっかりと選定すると利益率を高くしやすい特徴もあります。

そのため、他業種に比べて新規参入しやすく、現在でも多くの人がアパレルブランドを立ち上げており、自社サービスとして展開中です。

一方で、アパレル業界未経験の方や実際にサービスを展開したことない方にとっては、新規参入したいアパレルブランドでも、どのように立ち上げたらよいか分からない方も多いでしょう。

まずは、アパレルブランドを立ち上げる流れを理解してから始めましょう。

・コンセプトの決定

アパレルブランドにとって、コンセプトは商品の核となる重要な要素です。

特に、商品のコンセプトとブランドのコンセプトはよく考えて決めましょう。

コンセプトの決め方としては、「年齢」「性別」「価格帯」「服装のジャンル」「オリジナル要素」の5つを最低でも決めておきましょう。

例えば「30代の妊婦に向けて、中価格帯のコンサバ系ワンピースを展開する」のように、上記5つの要素を組み合わせてコンセプト作りを行うと、具体的なコンセプトになるため今後の方針が決めやすいです。

また、ブランドコンセプトの大枠が決まったタイミングでブランドの名前も決めるとよいでしょう。

ブランド名はコンセプトに沿ったキーワードを組み合わせてみたり英語にしてみるなど、思いつく単語をできる限り挙げてから作成すると上手くいきやすいです。

どうしてもブランド名が決まらない場合は、既存ブランドの名前を参考にして、ブランド名の意図を汲み取ってみましょう。

・ブランドストアの場所を選定・構築

アパレルブランドのコンセプト作りが完了したら、ブランドストアの場所を決めましょう。

場所といっても現実に存在する場所だけでなく、ECサイトと呼ばれるインターネット上の店舗も構える方法もあり、予算やコンセプトによってどのように販売するかを決めます。

ECサイトであれば、販売店舗や販売スタッフのような初期投資が少なくなるため、アパレルブランドとして新規参入するならECサイトの販売方法がおすすめといえるでしょう。

ECサイトで販売する場合、他社のサービスを利用してECサイトを作成するのか、自社のECサイトとして構築を行うかの選択も重要です。

Amazonや楽天など、他社のサービスを利用して販売する方法でも、事前に決めたコンセプト通りに販売できるのかといったところに着目しましょう。

他社のサービスを利用した場合、せっかく決めたコンセプトを上手く伝えられない場合があるため、コンセプトや世界観を表現できる方法で販売できる自社ECサイトで販売すると良いです。

しかし、自社ECサイトを構築する場合、予算によって構築方法は異なるため、事前にリサーチしたうえで販売方法を選定するとよいでしょう。

・資金調達

どこに、あるいはどのように販売するか決めたのであれば、それを実現するための資金が必要です。

小さなビジネスを始めていくならば、貯金を利用したりSNSを活用したりとコストの低い方法で宣伝や販売が行えます。

しかし、初期費用がかかりすぎている場合やECサイトの運用費が賄えないなど、資金面で不安があるなら資金調達を行うとよいでしょう。

資金調達として主な方法は「企業や投資家から融資を受ける」「クラウドファンディングを利用する」の2種類だといえるでしょう。

企業や投資家から融資を受ける場合、ベンチャーキャピタルや投資企業にプレゼンを行い、「この事業は投資する価値がある」と判断してもらう必要があります。

一方で、クラウドファンディングの場合、消費者に「このブランドの商品が欲しい」と半出してもらう必要があります。

アパレルブランドの場合、自社で展開するアパレルブランドのファンをどれだけ集められるかが重要な要素であるため、宣伝・資金調達・ファンの温度感を一括で行えるクラウドファンディングは相性がよいです。

ブランドコンセプトやブランド名を作成してから、SNSなどを使ってゆっくりと認知を広げていく活動を行っていると、クラウドファンディングも成功しやすいといえるでしょう。

・商品をデザイン・作成

開業に向けて十分な資金が調達できたならば、商品のデザイン・作成を行いましょう。

アパレルブランドとして立ち上げる際は、OEM会社と呼ばれるメーカーに商品作成を依頼する場合がほとんどでしょう。

OEM会社にコンセプトを提出したりデザインの意図を伝えたり、打ち合わせを通じて作成していきます。

注意点としては、デザインの意図やコンセプトをしっかりと伝えられなかった場合、思ったのと違う商品になってしまう可能性があります。

分かりやすくイラストや写真を使って説明したり試作商品のチェックを行ったりと、消費者目線でどのように伝わるか判断して商品の作成を進めていくとよいでしょう。

・開業・運営開始

商品の作成や販売場所の選定が完了したらいよいよ商品の販売です。

開業届や商標登録を行うなど、必要に応じて手続きを行いましょう。

また、開業・運営を開始してすぐの場合、さまざまなトラブルが予想されます。

例えば、キャッシュシステムの不具合や配達の不手際など、消費者に直接関わる問題点はユーザビリティを落とす原因になります。

問題が発生しないように事前にチェックを強化することが重要です。また、問題が発生してしまった場合、迅速に対応できるようにマニュアル化をしておくなど、対策を講じておくと良いでしょう。

アパレルブランド立ち上げ成功のポイント

D2C 予算

アパレルブランドの立ち上げを成功させるポイントは大きく分けて2つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

・ジャンル・カテゴリーを絞り込む

ジャンル・カテゴリーを絞り込むことは重要です。

コンセプトを作る際も同じですが、ジャンルやカテゴリーを広げすぎると、コンセプトや商品の良さを正確に伝えることは困難になります。

また、多くのユーザーに対応しようとした場合、製造コストが高くかかってしまうことになり、初期費用が高くなりやすくなってしまいます。

アパレルブランドを立ち上げる段階においては、ジャンルやカテゴリーを絞り、ファン層の獲得を目指すとともに、コストを低く抑えていくことが重要です。

・ニーズを的確に捉える

アパレル業界の流行やトレンドは、非常に早く変化します。

そのため、消費者のニーズが変わりやすい傾向にあり、正確に捉えるのは難しいといえるでしょう。

しかし、正確にニーズを捉えることができたのであれば、多くのユーザーに認知してもらえることとなり、売上を伸ばしやすい環境を整えることが可能です。

市場のリサーチや流行の調査を行い、徹底的にニーズを調べ上げたうえで商品展開を行っていきましょう。

まとめ

アパレルブランドを立ち上げる流れは、「コンセプトの決定」「ブランドストアの場所を選定・構築」「資金調達」「商品をデザイン・作成」「開業・運営開始」の5段階に分かれています。

最も重要度が高い要素は、アパレルブランドの核として機能する「コンセプトの決定」であり、ここが破綻してしまうと売上を伸ばせなくなる可能性が高いです。

そのため、ブランドコンセプトの決定は、納得がいくまで時間をかけて行うとよいでしょう。

また、アパレルブランドの立ち上げを成功させるポイントは、「ジャンル・カテゴリーを絞り込む」「ニーズを的確に捉える」の2点です。

利益を最大化し、損失を最小化させるためにも、上記の2点はしっかりと抑えておきましょう。

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