D2Cは成長著しい、注目度が高まっているビジネスモデルです。
そのため、D2Cへのチャレンジを考えている会社も増えていますが、一方でD2Cのことをよく分かっていない会社も多いです。
そのような会社はアドバイス・サポートを求めてコンサルティングを頼るのですが、D2Cのコンサルティングの依頼は果たして成功を得られるものなのか、様々な角度から解説していきましょう。
目次
D2Cとは?
D2Cとはdirect to Consumerの頭文字から名付けられたもので、簡単に言えば消費者との直接的なコミュニケーションを通しての販売活動です。
ゴールは商品・サービスの購入ですが、ゴールに至るまでのプロセス、さらには「ゴール後」まで見据えている点がこれまでのマーケティング術との違いです。
例えば売りたい商品がある場合、それまでの一般的なマーケティング手法では商品の良い部分を大まかにアピールするものでした。テレビや雑誌、WEB等のメディアに広告を出すことでより多くの人に商品を知ってもらい、購入を狙ったものでした。
長らく宣伝・マーケティングの主流でしたが、いわば一方通行でした。あくまでも売りたい側から消費者に一方的に情報を伝えるのみでしたが、D2Cは違います。D2Cは消費者と対話することでコミュニケーションを深め消費者に興味を持ってもらう手法です。
なぜD2Cが注目を集めるようになったのかといえば、インターネット環境が大きいです。先に、それまでのマーケティングは一方通行だったとお伝えしましたが、決して一方通行を狙ったのではなく、技術環境的に一方通行にならざるを得ませんでした。テレビやメディアの場合、広告を掲載して反響を待つスタイルです。
消費者がどう思っているのかをその場で理解・把握することなどできませんでした。
しかしWEB上での買い物であればそれも可能です。
むしろ購入を迷っている見込み客に対してコミュニケーションを図ることで、商品やサービスの魅力だけではなく、自社の魅力を伝えることができます。なぜそのような商品を開発・販売しているのか。底に秘められた思いや、会社の理念等を直接的なコミュニケーションにて伝えることで、自社のファンに育てるのです。自社のファンとなった消費者は、リピートの可能性が高まるだけではなく、新商品に対してもアクションを起こしやすくなります。結果、安定した収益が期待できるのです。
D2Cの市場規模について
D2Cが注目を集めているのは日本だけではありません。
世界的に見ても成長を遂げている手法で、国内だけを見ても2025年までに3兆円市場へと成長するのではとの予測がありますが、アメリカではさらに大規模な市場が形成されており、2020年でおよそ12兆円市場が形成されており、2023年にはおよそ18兆円に成長するとの予測があります。
これだけD2Cの市場規模が拡大している背景にあるのは、いわゆるネットネイティブ世代が増えている点にありますインターネット創世期は、インターネット上での買い物に抵抗を持つ消費者も多かったものです。
クレジットカード等、個人情報をインターネット上に入力するなどトラブルの温床でしかなく、実際に会ったことのない人とのコミュニケーションなど言語道断。このような風潮がありました。しかしネットネイティブと呼ばれる、インターネットを覚えたのではなく生まれた時から当たり前のようにある世代は、インターネット技術が高まっている時代からインターネットを利用していますので、インターネット上での警戒心が薄いです。
クレジットカード情報も高いセキュリティによって守られていますし、実際に会ったことのない人とのコミュニケーションももはや日常的なものです。
つまり、D2Cの土壌が整ったと考えてよいでしょう。
かつてであれば、D2Cが技術的にむずかしかった点もさることながら、利用者の心情面としても難しいものがありました。
いきなり企業からの連絡が来ても、不審に思われるだけでしかなかったことでしょう。しかしネットネイティブにとっては、企業からの連絡も何ら不思議なものではありません。結果、D2Cが市場で認知され、成長を遂げているのです。
D2Cブランドにとってのコンサルタントの意義
D2Cは急成長を遂げている一方で、まだまだよく分からない、あるいはこれから取り組もうと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで頼りになるのがコンサルタントです。
D2Cに限った話ではありませんが、コンサルタントは専門的知識やネットワークを持っていますので、依頼に対して最大限の結果を求めようと努めてくれます。D2Cに関してもコンサルタントに相談することで、求める結果に近い成果をもたらしてくれることでしょう。
特にD2Cは様々な手法があります。いざD2Cをと思っても、何から始めればよいのか分からないケースが珍しくありませんが、コンサルタントに頼ることで、何をすべきなのかも明確になりますし、D2Cを自然な形で実践し、目標に向かって走ることができます。
コンサルタントの介入でD2Cが失敗する3つの要因
D2Cの相談でコンサルタントに頼ったものの、失敗するケースも見受けられます。
成功のためにコンサルタントに相談したものの、なぜ失敗してしまうのか。
その理由としては、主に下記の3つが挙げられます。D2Cに関してコンサルタントに相談するのであれば、下記に関して把握してからでも遅くはありません。
支援体制の偏り
コンサルタントにとって、支援こそ腕の見せ所なのですが、支援体制が偏っているケースが見受けられます。
コンサルタントも人間です。
自分自身が頼る存在もどうしても限定的なものになりますので、次第に偏りがみられるようになります。
新進気鋭の頃は、自らの足で人脈を広げようと努力していたものの、一定の成功を掴むと、新規開拓が疎かになり、既存人脈でなんとかしようと考えるようになります。他の事業のコンサルタントであればそれでも成功できるかもしれません。
しかしD2Cに関しては比較的新しい手法になりますので、D2Cに対応している人脈を持っておらず、結局は自分自身のネットワークでは上手くサポートできずに失敗してしまうケースが見受けられます。
事業経験が希薄なコンサルタントの介入
コンサルタントは国家資格のように資格を取得しなければ活動できないものではありません。
それこそ誰もが名乗れるものです。コンサル向けの資格も多々ありますが、それらは「無ければコンサルタントとして活動できない」ではなく、資格を保有することで、自らに説得力をもたらすものです。誰もが簡単に名乗れるものだからこそ、コンサルタントも様々です。つまり、D2Cに関して相談したものの、実はD2Cに関してどころか、マーケティング領域の経験がほとんどないコンサルタントだったというケースさえあるのです。
コンサルタントは実際に依頼してみなければ分からない部分もあります。
裏を返せば、打ち合わせをした時には流暢な言葉を駆使し、さも「任せれば問題ない」といった雰囲気を演出していたものの、実際には事業経験がないので、依頼に対して答えることができないコンサルタントもいます。このようなコンサルタントに依頼したところで、失敗する可能性の方が高いでしょう。
質が担保できていない外注パートナー
コンサルタントは、クライアントの要望に応えるために自分自身で取り組むこともあれば、自分自身の伝手を頼りに依頼に対応するケースもあります。質の良い外注先をいくつも確保している敏腕クライアントであれば、顧客からの依頼に対して最適なパートナーを選定・依頼することで良いものをもたらしてくれることでしょう。
しかし質の良い外注パートナーを確保できていないコンサルタントの場合、依頼を受けて急に慌ててクラウドソーシング等で募集するなどしたものの、良い人材を確保することができずに結局は顧客の依頼に上手く応えることができないケースも見受けられます。
D2Cのコンサルティングおすすめ企業をご紹介
D2Cは注目を集めている手法ではありますが、必ず成功すると保証されている手法ではありません。
どのコンサルタントに依頼するかによって、成果は大きく異なるものです。
そこで、D2Cのコンサルタントに定評のあるコンサルティング会社を2つほどご紹介します。
「ecforce teams」
マーケティングからサプライチェーンまで支援を行っているecforce teams。
D2Cに関しては事業立ち上げからサポートを行っており、ワンストップで行っていることから責任感が強いコンサルティング会社としても知られています。
ecforce teamsの特徴として、オンデマンドで活用できる点にあります。
つまり、どのようなニーズに対してもecforce teamsがこれまでに培ったノウハウにて対応します。
スタートアップから大企業まで幅広い規模の企業をサポートしている実績もあるなど、D2Cのコンサルティング会社として急成長を遂げています。
「株式会社ネイビーグループ」
国内大手ECグループである楽天グループ出身者が設立した会社です。
平均月商伸長金額3,600万円を記録している、主にネットショップやECに強い会社ですが、D2Cも担当領域です。
データを重視するだけではなく、データと情熱を化学的二階席市、売り上げの拡大を目指しています。
D2Cだけではなく、WEBマーケティング全般を担当していますので、WEBに関する悩みであれば複合的に応えてくれますので、D2Cを含め、何をすべきなのかが分かっていない会社におすすめの会社です。
まとめ
D2Cは大きな注目を集めている手法とあって、実践してみたいと思っている会社も多いことでしょう。
一方で、興味はあるものの良く分からないからこそ、コンサルタントに相談をと思っている会社も多いです。
しかし、先にもお伝えしたようにコンサルタントも十人十色です。コンサルタントに相談すれば必ず成功するとは限りませんので、D2Cをと考えているのであれば、どのコンサルティング会社に依頼するのかも考慮しなければなりません。
大切なのは、依頼することではなく成功することです。自社を成功に導くコンサルはどこなのかという視点でコンサルティング会社と向き合ってみましょう。